業務で扱うデータの構造や流れに着目し、システム設計を行う開発技法です。企業で扱うデータの統一的なデータベースを作り、一元化することで個々のシステム設計をシンプルにするというアプローチです。
DOAが登場する前の従来の手法は「POA」(Process Oriented Approach)と呼ばれ、業務上の処理を中心にシステムを設計する技法でした。POAでは、業務を何らかの入力(書類など)を受けとり、それに処理を加えて出力を生成するものととらえシステムを設計します。
POAの場合、業務内容を中心に設計されるため、各部署の業務内容に応じて独立したシステムになることが多く、システム間のやりとりが複雑になるという問題点がありました。また、システムが業務内容に強く依存しているため、業務内容が変更になった時には、システムの大幅な改変が必要です。
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