ソフトウェア工学の対象となるソフトウェア開発はおおむね、分析・設計・実装という流れで進められます。
これらの作業をスムーズに行えるようにするための各種の方法・手順・手段を纏めて、なんらかの原理や観点に基づいて統合した知的体系として定義されるのは、ソフトウェア開発方法論のことです、ソフトウェア開発手法とも呼ばれます。
ソフトウェア工学、すなわちソフトウェア方法論は、以下三つの分野から構成されると考えられます。
ソフトウェア開発は、ソフトウェアが対象としているドメインのモデルを作成し、作成されたモデルをコンピュータに動作可能なプログラムに変換します。
モデリング技法は、それらモデルを記述するための方法や図形を定義するものです。
ソフトウェア開発技法は、ソフトウェアを開発する技術方法やテクニックのことです。
以下の表でソフトウェア開発の局面別の技法を示します。
局面 | 技法 |
---|---|
要求 | 要求定義技法 |
分析 | 分析技法 |
設計 | ソフトウェア設計技法 |
実装 | プログラミング技法 |
検証 | ソフトウェア検証技法 |
ソフトウェア開発プロセスは、ソフトウェアをどのように作り上げるかについて,手順や工程、成果物、進め方に関する基本的な考え方を定義したものです。ウォーターフォール型、反複型などが挙げられます。
ソフトウェア開発プロセスは、ソフトウェア開発モデルと呼ばれることもあります。